漫画「シュナの旅」(宮崎 駿著)に生きる力と喜びを貰った！

最近、読んだ本で、
宮崎駿監督による全ページカラーの書き下ろし漫画

「シュナの旅」

が凄く良かったので紹介しますね^^

ところで、「シュナの旅」という漫画をご存じですか？

僕はジブリ好きなのですが、知りませんでした^^;
（ジブリファンとして、まだまだです…笑）

では、僕のようにまだ知らないという人に
あらすじからご紹介しますね。

シュナの旅とは?

あらすじ

作物の育たない貧しい国の王子シュナは、大地に豊饒をもたらすという「金色の種」を求め、西へと旅に出る。つらい旅の途中、人間を売り買いする町で商品として売られている姉妹と出会う。彼女らを助けた後、ひとりでたどり着いた「神人の土地」で、金色の種を見つけるが…。どんな状況にあっても、生きようとする人間のたくましさ。強い心だけが生みだすことのできる、やさしさ。そして、弱さと無力さ。宮崎は、短い物語のなかに、そんなものを、ただそのまま描き出してみせる。
出典：シュナの旅 (アニメージュ文庫 (B‐001))

イラストと世界観が素晴らしく美しい！

この作品は、
全ページ水彩カラーで描かれています。

水彩だからこそ、にじみ出る色鮮やかな
温かみのある絵がとても印象的です。

世界観も、さすが宮﨑駿さん！というばりに、
描かれる虫、植物、巨人、月の造形など、
独特な雰囲気をかもし出して、世界観にグッと引き込まれていきます。

とにかく内容が深い！

宮﨑駿監督の作品の

「もののけ姫」、「風の谷のナウシカ」に

通ずるものがあります。

とにかく内容が深いのです！

正直、僕も一度読んだだけでは理解できたとは思えません^^;

むしろ、読むたびに印象が変わってきたり、
新しい発見があったりするのではないか、
とすら思います。

主人公シュナに待ち受ける大きな壁。

生きる意味とは何か？

人間の心にある光と闇とは？

貧困と富の格差とは？

現代社会で、僕たちが直面する問題が
この漫画に生々しく描かれていると思いました。

シュナは「生きる種」を探し旅を続けます。

旅とは人生そのものを象徴しているのかもしれません。
誰しもが、旅すること（進むこと）で見えてくるものがあるはずです。

それは、決して美しいことだけでなく、
心が痛むほど辛いことに直面することもあると思います。

でも、生きる、進み続ける。

物語の中盤で、シュナがテアにかけた言葉が印象的でした↓↓

「売り買いによる自由ではなく、剣にかけてあなたの誇りのために戦った。
あなたは自由だ。」

何かを得るため、
何かを犠牲にしないといけない時がある。

人は一人では生きられないと気づき、
誰かのために生きることを選ぶ。

そんなことを、感じさせてくれます。

この「シュナの旅」は1983年に発表された作品らしいのですが、
今も色褪せなく生きる力と喜びを与えてくれました。

宮崎ワールドの原点ともいえるすばらしい物語であり、
手元において、ときどき読み返したくなるような漫画です。

まだ読んだことない方も、昔に読んだという方も、
ぜひ手に取ってみてください。

今、生きることにちょっと疲れたという人や、
仕事が辛いなと感じる人には、
響くものがあるかもしれません^^

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